●第1期
【対象者】生後6か月から7歳5か月(7歳6か月の誕生日の前日)までのお子さん
【標準的接種開始時期】3歳の誕生日~
【接種回数】3回(初回接種2回+追加接種1回)
【接種間隔】
初回接種:1回目接種後、6日以上(標準的には6日~28日)の間隔をあけて2回目を接種
追加接種:2回目接種後、6か月以上(標準的には1年)の間隔をあけて接種

●第2期
【対象者】9歳から12歳11か月(13歳の誕生日の前日)までのお子さん
【接種回数】1回
【接種間隔】第1期終了後、概ね5年あけることが望ましい

●特例措置対象者①(定期接種の機会を逃した方)
【対象者】平成7年4月2日から平成19年4月1日生まれの方
【接種回数】日本脳炎の定期接種が不足している回数
【接種期間】20歳になる誕生日の前日まで

●特例措置対象者②(定期接種の機会を逃した方)
【対象者】平成19年4月2日~平成21年10月1日生まれの方
【接種回数】日本脳炎の定期接種が不足している回数
【接種期間】1期(3回)の接種が7歳6か月までに終了していない方は、9歳~13歳未満の間に接種できます。

<日本脳炎予防接種説明書>
1.日本脳炎とは
 日本脳炎は、日本脳炎ウイルスの感染で起こります。ヒトからの直接感染ではなくブタなどの体内で増えたウイルスが蚊によって媒介され感染します。6~16日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を示す急性脳炎になります。ヒトからヒトへの感染はありません。
 日本国内でも毎年数人ずつ罹患者がおり、近年では10代の罹患者も発生しています。流行は西日本より南の地域が中心ですが、ウイルスは北海道など一部を除く日本全体に分布しています。飼育されているブタにおける日本脳炎の流行は毎年6月から10月まで続きますが、この間に、地域によっては、約80%以上のブタが感染しています。
 ウイルスに感染しても症状が現れずに経過する場合(不顕性感染)がほとんどですが、発症した場合20~40%が死に至る病気です。(感染者のうち100~1,000人に1人が発症するという報告もあります)

2.日本脳炎ワクチン(不活化ワクチン)について
 乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンは、積極的勧奨を差し控えた時期がありましたが、その後新たなワクチンが開発され、現在は通常通り接種が行われています。このワクチンにより、日本脳炎の罹患リスクを75~95%減らすことができます。

《予防接種を受けた後の一般的注意事項》
① 入浴は差し支えありませんが、注射部位を強くこすらないようにしましょう。
② 接種当日はいつもどおりの生活をしてかまいませんが、激しい運動は控えてください。
③ 接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。
※医師の診察を受けた場合は、子育て支援課までご連絡ください。